• 2016.3.13
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ビックリ! 花見は元々桜見ではなく梅見だった!!

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“梅は咲いたか、桜はまだかいな・・・!?”という事で、3月も半ばに入り、そろそろ桜の開花予報が気になり始める時季です。やはり桜の花が咲けば春! 日本人にはそういうイメージが強いのでしょう。

桜大好き日本人!

パッと咲いてサッと散る! そんなはかなさを持つ桜は、華やかさや潔さを好む昔の日本人には、一つの憧れの対象でもあったらしく、今でも、誰もが好む植物の代表格であると言っても過言ではありません。とは言え、実際には、花見の予定を立てたいがために、桜の開花状況を必死に気にされておられる方も少なくはないはず!!だとすれば、何も桜の花が満開になるのを待ちわびる必要などないかも知れませんよ。

本当のお花見は?

そもそも花見というのは、読んで字のごとく、花を見る事な訳ですから、あえて桜に限定する必要などないのです。勿論、宴会とはまるきり別なもの! 好きな花をじっくり静かに眺めるのこそが本当のお花見なのかも知れません。

花見は桜でなくてもOK!

そもそも、花見は桜を見るという規定など、どこにもないではありませんか!! それどころか、実際、梅や桃の花の観賞を持って「花見」と称する事もあって、何を隠そう、桜の花自体が、桃と同じバラ科のモモ亜科スモモ属という品種の植物なのであります。さらに、梅もまた、同じバラ化の植物! しかも、日本古来のお花見は、その梅見だったと言うから驚きですね。

花見は元々梅見だった!

今でこそ、花見と言えば、満開の桜の木の下で宴会というのがお決まりのパターンですが、日本の花見の歴史はとても古く、奈良時代に中国から伝来した梅の花を見て侘び寂びを味わった風習に起源を発すると言います。

庶民は桜、上流階級は梅!

確かに桜の花は、ちょうど田畑での農作業が本格的に始まる頃に咲くところから、大昔の日本でも、農民たちの仕事始めを告げる花とされ、さらに、穀物の神が宿る花だとも言われていました。正に、稲作神事の対象だった事は間違いありません。けれど、上流階級においては、近代日本のセレブたちが舶来文化を重要視したように、中国文化を広く受け入れる傾向が強かったため、大陸から伝わった梅の花の方が上げ奉られていたのです。

セレブたちは梅がお好き!

梅は元々、奈良時代初期に、中国から漢方の一種として日本に伝わりました。そういう意味では、正に薬! 富裕層が大切に扱ったのも致し方がなかったのかも知れません。そこで、春先になると、そんな梅の花を静かに鑑賞するのがセレブたちのトレンドになっていたものと思われます。その証拠に、日本最古の和歌集と言われる「万葉集(まんようしゅう)」を開いてみると、勿論、桜の花を謳った歌も多数あるにはありますが、その数40首! それに対し、梅を謳った歌は、2倍以上の110種もあるではありませんか!!

花見はやっぱり桜でなくっちゃ!

ならば、一体全体今のような桜見を楽しむお花見は、いつから始まったのでしょうか? 少なくとも、太閤秀吉は豪華絢爛の花見を開いた事で有名ですから、戦国時代には、上流社会の間にも桜が重要視されていた事は間違いなさそうです。

日本最古の花見は?

正式に残る日本の花見の記録は、平安時代に編成された「日本後紀(にほんこうき)」に記される嵯峨天皇による京都の寺院「神泉苑(しんせんえん)」にて催した花宴の節が最も古いものとされ、その日付から想像すると、この時鑑賞されたのが、梅ではなく桜であったと見られるのです。時は812年! 正に“なくようぐいす平安京”から間もなく20年という事で、平安時代がすっかり落ち着いた頃でした。よって、この頃から、今のような桜と宴会という花見のスタイルが確立されたものと考えられています。

セレブもやっぱり桜がお好き!

実際、源氏物語の「花宴(はなのえん)」に描かれている宮中での天皇主催の桜を見ながらの宴席は、832年から始まったもので、貴族の間ではすっかり、春には花見酒や花見団子が普及していたのでしょう。そして、これに伴い、当時に編成された「古今和歌集(ここんわかしゅう)」においても、桜を謳った歌が70首なのに対し、梅は僅か4分の1の18首と、そう、先の万葉集から大逆転しているのであります。という事で、結果的には、やっぱりセレブたちも、地味な梅の花より、華やかな桜の花の方がお好きだったという訳ですね。

お花見万歳!

今も昔も、誰が見てもいいものはいい訳で、セレブであっても、庶民であっても関係ありません。むしろ、庶民の素直な感覚が富裕層たちによって修飾され、華やかなものになって行くのが実際なのではないでしょうか?

花見はセレブの道楽であり、庶民の道楽でもある!

という事で、平安時代に貴族の間で広まった今のような桜を見ながらの飲食は、その後、戦国時代には、武将たちの力を見せつける季節限定道楽となり、さらに、江戸時代に入ると、庶民にも高嶺の花ならぬ、身近な道楽となりました。因みに、冒頭でご紹介した“梅は咲いたか、桜はまだかいな・・・”は、江戸端唄の代表格のような小唄の一節ですから、この頃には、花の大江戸では、誰もが花見をエンジョイしていたものと考えられます。

今年は侘び寂あるお花見を・・・!

とは言え、くどいようですが、「花見=桜×宴会」なんていう方程式はどこにもありません。むしろ、裕福な現代社会においては、静かに梅の花や桃の花を眺めながら、一句したためる方がおしゃれなのかも知れないという気すらします。ましてや、飲んで騒いで、周囲の風情をぶち壊しにするなどというのはもってのほかの行為! 桜大好きな日本人に生まれた誇りを持ち、その侘び寂を存分に味わえる様なひとときにしなければいけませんね。
<参考>
サクラ – Wikipedia花見 – Wikipedia

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